②CIM and ICT施工
CIMとは、Cnstruction Information Modeling/Management(コンストラクション インフォメーション モデリング/マネージメント)の略称です。CIMは建築分野でのBIM(Building Information Modeling)を土木分野に拡大導入させたもので、計画、調査、設計段階から3次元モデルを導入し、その後の施工、維持管理の各段階においても3次元モデルに連携・発展させ、併せて事業全体にわたる関係者間で情報を共有することにより、一連の建設生産システムの効率化・高度化を図ることを目的とした取り組みです。
ICTとは、Information and Communication Technology(情報通信技術)の略称です。土木工事の調査、設計、施工、監督、検査、維持管理という生産工程において、ICTを使って各工程から得られる電子情報を活用して高効率・高精度の施工を行い、そして施工工程で得られた電子情報を他の工程に使うことで、生産工程全体の生産性の向上や品質の確保等を図るシステムです。
ICT施工は、人力による丁張り作業を不要とするICT建設機械(ブルドーザ・油圧ショベル・締固めローラ等)によりICT建設機械の位置をGNSS衛星による測位情報と3次元設計データを照合比較し、ICT建設機械のオペレータに対して操作支援をしたり自動制御等を行うシステムです。
- ICT施工の効果
- ・施工効率の向上
- ・安全性の向上
- ・施工精度の向上
- ・環境負荷の低減
3次元モデルを利用したCIM活用例
検討前の計画において水路両脇の計画高が違っており、3次元モデルの画面から計画高を同一にした事例
ICT施工活用例
GNSS衛星による測位情報を用いた活用例【丁張り作業不要】
締固め管理モニタ画面表示例
ICT建機による施工例(ブルドーザとバックホウ)とモニタ画面例